我が闘争
堀江さんの自叙伝。
獄中で時間があったことから、幼少からの記憶が辿られている。幼少期から大学3年生くらいまでの話はあまり面白くはないが、彼の人格形成の過程が窺い知れる。大学4年生でシステム会社でバイトを始めたくらいから、苦労して順調に大きい仕事を掴んでいった様がわかり、かなり面白く読めた。
やはり(学生としては)大きな仕事を通して、これで食っていけるんじゃないか?といったきっかけがあったとのことなので、大学時代に刺激の少ない授業やサークルなどで現を抜かすよりもより社会人に近くバイトにも裁量が与えられるようなところに身を置いて色々経験した方がいいと思った。自分の子供には絶対そうなってほしい。
付き合っていた彼女を取締役にして、彼女の父親から企業資金を借りたおかげで会社を作れたが、これが後々のトラブルの種になったという話とサイバーエージェントの藤田さんとの関係についてははあまり知らなったのでかなり面白かった。自分の言葉で、なぜあの時こうしたか、ということについて書いてあるので堀江さんに親しみが湧いた。
私などは今、当時堀江さんがライブドア社長として何百億と稼いでいた頃の年齢をとっくに超えているわけだけども、あの若さでもとても優秀な人に囲まれ、リスクの高い道を常に選び続けるという濃密な経験を繰り返したことによってあの若さであれだけの仕事ができたのだなと思う。
勢いのあるスタートアップで働くということへの興味がとても高まった。