ザ・ギフテッド

 

ザ・ギフティッド    14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法

ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法

 

 

ご両親の都合で5歳のときにカナダに渡った著者に
ご両親から課された英語学習法が興味深かった。

それは近所に12歳くらいお姉さんに3ドル/hのシッター代を払って
ひらすら英語の本を読んでもらうというもの。
ただ聞くだけでなく、後に続いて読んだり、1行づつ交互に読んだり。
これだとストーリーも楽しめる、単語も覚えられる、
ヒアリングもスピーキングも鍛えられるし、まずいところは即座に
直してもらえるという相当効率のよいトレーニングとなっている。
ご両親が忙しくて子供にかまっていられなかったことが逆に功を奏した形だ。

著者はカナダでも天才と言われて3学年飛び級などを果たしているが
幼少のころからインプット/アウトプットの量が桁違いであることに加え、
それらから小さな成功体験を得て、次の成功を目指して”戦略的に”
鍛錬を積み重ねていたことがわかる。
特にスピーチに関して情熱を持って取り組んでいたところが、
結果的に全ての分野に通じる力を得ることに繋がったような気がする。

勝ちたいという信念から、聴取を引き込む構成上の仕掛け、
スピーチ内容の分析・推敲、アイコンタクト・ジェスチャーなどのテクニック、
その全ての要素に気を配って継続的かつ戦略的に行動した結果、
海千山千の中で勝者となった経験を得たわけであるから普通に生活している
他の生徒とは次元が違うところに行ってしまうのも頷ける話だ。

巻末にお母様が著者の幼少期の教育法に触れているのでメモ。
著者の脳を鍛え、基礎学力のベースとなったものと思われる。
・話しかけ、絵本を読む
・お出かけ(図書館、書店、博物館、水族館など)
・手指を使う(絵を描く、迷路、工作、粘土、積み木、ピアノ)
・すくすくどんどん、公文、七田式、Muzzyとともだち
・数を数える、5を一塊と意識する、算数プリント、九九の歌

とにかく毎日30分からの積み重ねが大事であったということ。
少しでも実践できたらと思う。