10年後の世界を生き抜く最先端の教育
10年後の世界を生き抜く最先端の教育 日本語・英語・プログラミングをどう学ぶか
- 作者: 竹内薫,茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2017/11/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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とにかく本書では「アクティブラーニング」を猛プッシュで、私もこれまでの経験上すごく賛同できるのだが、自分の子供にやらせるとなるとどうすればいいやら・・・と難しいと感じてしまった。
アクティブラーニングは自分の興味の持ったことをとことん掘り下げるもので教科書で網羅的に基礎知識をつけるアプローチとは間逆である。茂木さんたちは教科書式のやり方を否定していたが、アクティブラーニングに偏重すると日本の社会や大学といったシステムの型にははまらない人間が出来上がってしまうかもしれない。勿論、いい意味ではまらないのであればいいが、悪い意味ではまらない方になってしまっては困るのだ。だから、教科書による網羅的学習を捨てられないと思った。
ただ、バランスをとってホームスクーリングによるアクティブラーニングと教科書による網羅的学習を両立させてやればいいのかなと思う。結構難度高いとは思うのだが、夏休みの自由研究のようなことを年がら年中、一緒にやってあげるというのが私のイメージだ。当然、私の職業である情報システム関連の技術で子供にも設計させ、作らせ、デバッグし、評価させ、設計をやり直し、というようなものの進め方を教えてあげたいと思う。できれば、私や兄弟や近所の友達で分業して、小規模プロジェクトとして進めるというのも面白い。
その他、思ったことや印象に残ったことメモ
- 文科省のプログラミング教育には期待しちゃいけない
- 子供がプログラミングで躓くところがあって「なぜうまくいかないかわかる?三角関数を知らないからだよ」と教えてあげる、そういうプロセスだと三角関数なんて何の役に立つねん!みたいな話にならない
- 「いまを生きる」をもう一回みたい
- ミネルバ大学というすごい学校がある
- 人工知能を開発して動かすような超一流のプログラマーはメジャーリーガー級の給料をもらうような時代になる
- プログラミングを通じてシステム的な思考を身につけた人のほうが幸せの方程式である人生のポートフォリオのチューニングがうまく出来る
- 子供のころから自分なりの考えを思考し、ピッチを打てるようにしたい