アメリカの子供はどう英語を覚えるか

 

 

91年発行の古い本であるが、タイトルがとても気になったので手に取った。
自分も8歳と5歳の子供に英語を学ばせたいと考えており、どう教えるのが有効かについて日々考えているからだ。

 

著者はアメリカ人女性で日本人男性と結婚し、娘を授かっている。著者自身の幼少期の頃について両親から聞いたエピソード、自身の5歳下の妹の幼少期の頃の古い記憶、娘を育てる過程での経験、友人から聞いた話の4つの観点からアメリカ人が英語を覚える過程について具体的に語られている。

また、子供がよく話す会話の事例がたくさん紹介されているので面白い。日本の子供と同じように最初は私や僕ではなくて自分のことを名前で呼ぶと言うのも興味深い。

日本人特有の英語の間違いにもいくつか触れられている。やはり日本人は英語を学校で教わるので、体験と紐づいてないから単語やフレーズの持つ「微妙なニュアンス」がわからずに誤用してしまうのだと言う。例えばgetとtakeの違いなどだ。

 

この本で一番わかったことは、日本人の子供が最初から日本語を使いこなせるわけではないようにやはりアメリカ人の子供でも最初は難しいルールがわからないでなんとなくで大人の真似をして喋っているということ。例えば、時制や過去形の変化、Do you mind ~?の構文への答え方などについて間違って喋っている。それを周りの大人がすぐさま訂正する。それを積み重ねて正しい英語を覚えていく。日本語と一緒。なので、うちの子達にもそれを実施するためには私が訂正できる英語力をつけることが必要だ。

 

それが出来ない家庭のためには、いずれAIが拙い会話の意図を汲んで訂正してくれるというソリューションが出るのではないかと思っている。もしくはそれが既にあるのであれば、探して、日本で広める役割をしていければいいなと思う。