一冊でわかるアメリカ史
細かい部分は端折られているが短時間にざっくりと流れを理解するには良い本だと思った。気になったところは巻末の参考文献一覧を辿って行けばいいんだろうな。
全体的な所感としては、大事な局面でのアメリカは政治家の采配がズバリ当たっていてベトナム戦争などの失敗らしい失敗が非常に少ないのではないかということ。
特に領地拡大、内戦の平定、恐慌後の経済政策、世界大戦での立ち回り方。貴族だの王族だのという腐敗政治しか招かないようなシステムは最初からなかったのが良いのだろうか。「自由」の国、というキーワードがいつの場面でも国民の判断基準になっているのが良い。
民主党、共和党の対立の歴史について書かれていたのでもう少しその辺は掘り下げて学んでみたいと思った。あと、ずっと思っているのだが、なぜ共産主義を憎むのかということが腹落ちしていない。この辺は池上さんの本が良いのかな。