武器としての決断思考

 

武器としての決断思考 (星海社新書)

武器としての決断思考 (星海社新書)

 

 

自分の中でひとりディベートを展開することによって決断力を高めていくことが重要。
ディベートは根拠の優劣で評価する。
以下、ディベートの肝要めも。

論題は「〜すべきか、否か」にする
論題はメリット、デメリットを比較する
メリット・デメリットの強さは質×量×確率で重みを判断。

メリット
・内因性 なんらかの問題があること
・重要性 その問題が深刻であること
・解決性 問題がその行動によって解決すること

すでに解決している問題や、放置しておいても解決するような問題ではダメ
なんとなく問題だではなく、なぜ問題なのか、どう問題なのかをきちんと説明できなければ重要性をクリアしたことにはならない

車の傷を直す補修キットを使うか
・内因性 あなたの車には小さな傷があります
・重要性 傷があると恥ずかしいだけでなく、サビが広がるきっかけにもなります
・解決性 この補修キットを使えば簡単に直せます

デメリット
・発生過程 論題の行動を取ったときに新たな問題が発生する過程
・深刻性 その問題が深刻であること 
・固有性 現状ではそのような問題が生じてないこと

固有性は新たな問題は論題の行動を取らなければ発生しないということ

日本は原発を全廃すべきか、否か
・発生過程 原発の電力を他の発電所で補わなければならなくなる
・深刻性 他の発電所では原発の電力を補いきれない
・固有性 電力が多く消費されたときには大規模な停電が発生する

ディベートの反論はメリット、デメリットの3条件に対して行う

内因性への反論
 プランを取らなくとも問題は解決する
 そもそも現状に問題はない

重要性への反論
 質的に重要ではない(仕事や会社で人生が大きく変わるという考え方自体おかしい、など)
 量的に重要ではない(どちらの案でも給料の差は軽微、など)

解決性への反論
 プランをとっても別の問題を生じるため問題は解決しない
 プランは問題の原因を正しく解決しない

発生過程への反論
 プランだけではデメリット発生に至らない
 プランの影響はデメリット発生に至るには弱すぎる

深刻制の反論
 質的に問題ではない
 量的に重要ではない

固有性への反論
 プランを取っていない状況でも問題は起こっている
 プランを取らなくても、将来、同様の問題が起こる