ソフトウェア開発で伸びる人、伸びない人

ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人 (技評SE新書002)

ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人 (技評SE新書002)

はっとさせられることが多い本だった。
元々、未経験の後輩の育成のためにと手に取った本だったが
こんなにも「伸びない人」の条件に自分が当てはまるなんて。


■プライドが高く、「できない奴」と思われないことに心血を注ぐ
プライドは他人に対してではなく、自分に向けるもの。
「こんなこともできない自分は、らしくない」と考えるほうがいい。


■解決策偏重型
対象の言語、フレームワークコンポーネントが何の為にあるものかを
考えずに、仕様を覚えることにやっきになって分かった気になる。
これでは、次々誕生する技術との追いかけっこに時間を割くことになる。
大事なのは目的や、方法論などの本質。言語仕様ではない。


■正解はひとつ主義
「正解である設計をカスタマイズして実務で使用したい。実務にすぐ
適用できるパターンのようなものはないか」という考え方。
仕様通り動くこと、柔軟性があることを無視してはいけない。
pattern happyになってはいけない。


目から鱗だったのが、専門性に磨きを掛けるのであれば「保守」の
業務が有効であるということ。
リファクタリングを公然と行うことができる唯一の職務領域。
リファクタリングほどシステム的センスを伸ばすことが出来る作業はない。


まさに今の自分だ。やれるべきときにやることをやらないといけない。
リファクタリングを得意分野として磨き上げたい。