異動して二ヶ月経った。

入社以来6年間、主にPGとして在席したチームを離任して、
2月から新規の大規模プロジェクトに参画する事になりました。


プロジェクトの概要は、約30ものシステムをSOA連携して情報をかき集め、
統合した情報をWebサービスとして展開する基盤を構築するというもの。
システム業界では5年くらい前から騒がれてた話がやっと今、現実になったんですね。
(この調子で5年後にはクラウドのプロジェクトに関りたいです。)


新チームでの私の仕事は開発ではありませんでした。
「プロジェクト推進」と呼ばれる業務です。

プロジェクト推進とは、プロジェクトを推進し予定通り完了させる一連の推進業務をいいます。
私も着任するまではよくわかっていませんしたが、
二ヶ月経って「推進のオシゴトってなあに?」の答えが出ました。
「PGが開発作業に専念できるように道筋を創ってやる」です。

プロジェクト推進にも色々ありまして、新チームの推進には4つのサブラインがありました。

・全体推進
プロジェクト全体を推進
案件立ち上げ、品質、工数、課題、進捗の管理と幅広くやる
・テスト推進
ケースの抽出方法、範囲、期間、ケースやエビデンスの形式、
テストツールの調達、テストの進捗、トラブル、変更の管理など
テストに関することで、ケース作成、テスト実施以外の全部
・移行推進
今回は新規プロジェクトで大規模なデータの移行があるので。
・運用推進
今回は新規プロジェクトで新しく運用方針を決める必要があるので。


これらのお仕事は必ず計画書の作成から始まって、
計画書を専門の監査チームに回付して計画に無理がないか見てもらってから
テストなり移行なりの開始許可がおります。


これが結構辛い作業でした。
私が執筆していたテスト計画書などは本当に細部まで求められ、
「あいまいで済まされることはひとつもない」という感じでした。
ケースのフォーマットを決めるにしても、なぜこうしたのか?という
突込みが入り、「他のプロジェクトで使ってたから」が通りません。
正解は、「今回のプロジェクトの特徴はこうだから、複数の候補が
ある中でこの形式が最適」という形になります。
面倒くさいですが論理的思考力が磨かれるような感じがします。


その過程で決め事をする為に何度となくブレストが行われるのですが、
異動当初、そこでの私は空気でした。いや、まだ空気かもしれません。
ブレスト参加者で無言は許されないというのがチームの鉄則なので
そろそろ私も「なんだあいつは」と言われてしまいそうです。
徐々に局面が理解出来てきたので、チョロチョロと意見を言ったりは
するようになったのですが、まだ自信がないことにはペラペラと言葉が
出てこないといった感じです。いや、、それは誰でも同じですね。
勉強して勉強してペラペラ喋れる領域を増やしていくしかないんですね。


7年目ともなるともはや誰も若手として見てくれないというか、
「○○君」と言われることが皆無になりました。「○○さん」です。
他のシステムでお山の大将をやっていた自分が、新チームで上位の
仕事をやって何も出来ないでフワフワしている状況が情けないです。
若手なら許されるかもしれませんが、私は中堅です。
お客さまから「あいつ使えねぇ、チェンジで」と言われている人が
いる光景も茶飯事です。


早く追いつきたいと思います。
死線だ。