ヤバい社会学

ヤバい経済学の正式続編ではなく、タイトルが肖っているだけ。
ヤバい経済学のギャング社会の話をクローズアップした本である。
普通の大学生(インド系)がギャングのリーダーと仲良くなって、
ギャング社会のことを教えてもらいながら一緒につるむ話で、
社会学というよりもギャングの実態を描いた体験記かなと思った。


主人公が、取材者と、ギャングの仲間という立場の綱渡り状態にある
ときがヒヤヒヤした。
主人公は最後まで誠実に自分と周りの人を守ったと思う。


本書のヒットによるゲットーの抱える大きな問題に対し、
一石を投じる結果となったのは間違いない。
スディールにはその後のゲットーについても取材をして欲しいと思った。