硬筆書写検定を受検した

昔から字のうまい人には憧れていた。
文字のデザインそのものが好きなのかもしれない。「あ」とかに萌えたりする。
そんな理由でずっとボールペン字を習いたくて、でも結局何もせずにいたが、
今年は「Yes,I Can」をキャッチフレーズに第一歩を踏み出してみた。


何かの上達を目指すなら目標があるといい!硬筆書写検定を受験した。
新宿西口のでっかいBook1stに行って1〜5級までの内容の試験テキストを読み、
3級くらい取らないと意味ないだろう!と思ってその場で3級に申し込んだ。
3級の内容は、楷書、行書が正しく書けること。決められた枠内にバランスよく
文字を埋められること(横罫、縦罫、葉書の宛名、ポスター書き)、知識として
部首名が答えられること、漢字の書き順を正しく書ける、草書体が読めること。
意外と幅広い知識と技術が求められていて驚く。


試験対策に使った2冊
字がうまくなる書き込み練習帳
硬筆書写検定3級合格のポイント 平成19年度―文部科学省後援 (2007)


申し込みをしたとき、既に試験まで2週間しかなかった。
1週間目は平仮名、楷書を中心に字の練習。平仮名は特に下手だったからだ。
少しでもデザインのセンスのある人ならば、すぐに上手くなれると思う。
日毎に上達が見えて、自分でも楽しんで練習していた。
試験まで残りの1週間はようやく試験問題集に手をつけた。
特に書き順、部首の読みなどの理論問題に時間を割いた。
実技と理論のどちらかさえ合格すれば、準合格となり次回と次々回の試験時に
免除される為、最低でも準合格は頂きたいと思っていたからだ。
最終日はひたすらポスター作成の練習をしていたが、納得いかないまま当日へ。



きたる勝負の日。試験は都内某所の女子高で行われた。
教室に入り、ライバルたちを俯瞰する。


小学生3、中学生2、女子高生5、20代男女5、じいさん2


小学生!?きっとスーパー小学生に違いない(思いたい)。
女子中生と女子高生の間に着席し、鉛筆を削りながら試験開始に備えた。
そして試験開始。小学生の付き添いのおばあちゃんも教室を出る。


まずは4分間の速書き、これは楽勝。練習した成果が出た。
そして得意の理論問題から手をつける。試験テキストより難しい!
短いの矢の部分の部首名とかわからんよ。(正解は「や」)
が、なんとか7割は確保できたと思う。


問題は実技だ。
実は苦手というかほとんど出来ないことを一つ残してしまった。
行書!
いわゆるつなぎ文字と言うやつだが、まず、書き順が正しくないと絶対に
正しく美しい行書を書くことは不可能である。
さらに楷書と違って一つ一つ落ち着いて書くことがし難いため、
ボールペン一発勝負の試験では(鉛筆の下書きもありかもしれんが)
文字バランスを常に保たなければならず、楷書とは難しさの次元が違う!
これがもろに出てしまって、かなり自信のある楷書と違って、
行書は散々な出来になってしまった。


というわけだが、行書よりも楷書のほうが書く機会が多いので、
そちらでカバーできていれば合格点に届かないわけでもないという感触。
一応、次回へ生かすために反省点を纏める。
①時間は余る!ポスターなど無地のものは罫を引き、鉛筆で下書きを
 行う余裕はあるので焦らないように。(小学生もやってた)
②何はともあれ、書き順をマスターせずには上達の道はない。
③性能のいいボールペン、万年筆を見つけてくる。
 インクの出る量が足りないと行書は上手く書けない。


多少なりとも文字に自信が出来、挑戦した甲斐があった!
結果は1ヵ月後に来ますが、日々の修練を怠らずに更なる上達を目指します。