キャッチャー・イン・ザ・ライ

ジョン・レノンを暗殺した犯人が携帯していたとされる、超有名作品。
最初から最後まで主人公の一人語りが続くところが当時(50’s)は斬新だったかな。
ものすごい汚い言葉遣いの嵐で、図書館においてもらえなかったらしい。
現在では逆にヘルマン・ヘッセ車輪の下」と並んで、少年期の葛藤の心理描写において
優れた作品であるとされ、推薦図書のような扱いを受けている。


落第するところといい、確かに車輪の下と似ているがホールデン君の罵詈雑言には、
読んでいてうんざりしてくるほどなので、あまり共感はできなかった。
ホールデン君の周囲の人間と同じように「お前は何がしたいんだよ!」と思った。
昔お世話になった先生が、とてもいいことを言ってくれる場面が好きで、
(自分のやりたいことを大まかにまず決めて、勉強に意味を見出せ的な内容)
自分の高校生くらいのときにも聞かせてやりたい。


なんにせよ、ホールデン君側の立場で読めなかった時点で私ももう大人
(インチキ臭い、十中八、九は反吐が出るようなカスな大人)なんだなぁと。
げえげえ吐いてしまうよ、本当に。